東京ゴッドファーザーズ

今敏監督の作品。ゴッドファーザー的映画ではない。(タイトルはゴッドファーザーではなく「3人の名付け親(3Godfathers)」にちなんだものだということ)

クリスマスの奇跡の話。ウェルメイドでハートウォーミング。ただし登場人物はホームレス。
愛とは何か、家族とは何かということが描かれている。捨てられた赤ちゃん(清子)の家族を探して歩くのが、擬似家族(3人のホームレス)であるという対比。3人が旅の途中でそれぞれの家族(とそれに類するもの)に対する思いを深めていく。

特に序盤投げやりだった家出少女のミユキが物語を通して地味に成長しているのが良い。下のセリフは名台詞。ミユキの成長がよく分かる。

おんなじ命は2度と生まれてこないんだ
あんたも あたしも 清子もだよ!

かなりよくできている映画で、とか語るほど映画知ってるわけではないんだけれど、自分の中のアニメ映画トップ10に入る。御都合主義的という批判もあるだろうけれど、クリスマスの奇跡なんだから御都合主義でちょうどいい映画なのだ。テンポよくとんとんと進んでいくのもよい。最後のシーンが、その次のシーンを観ている者に委ねた形になっているのもいいなあと思った。このあとどうなるのか。観ている人の数だけ物語が広がっていく。